2011/05/27

Talk Event AKAAKA

写真展開催の会期中にトークイベントを二回行います。(予約不要・入場無料)

会場:赤々舎 AKAAKA Gallery
詳細: http://www.akaaka.com/blog/bl-110526-you.html

6月4日(土)15:00から 「物理と写真・不可解な記号の交差」

藤本順平(高エネルギー加速器研究機構・素粒子原子核研究所・研究機関講師)・劉敏史

藤本順平さんは素粒子反応の確率を計算する研究を行っています。言わば素粒子物理学における数字と計算の専門家。今回の制作は藤本さんと二人三脚で進行されました。藤本さんのご尽力がなければ今回の写真は存在していないだろうと思います。繊細な情報を取り扱う研究施設という場所ゆえ、撮影するのには多くの制約もありましたが、藤本さんには深いご理解とご協力を頂き、写真展を開催するまでに至りました。常に研究所内での撮影はご同行頂き、撮影の中、また休息の間に、素粒子物理学の世界をご教授頂きました。物理と写真、または様々な営みがひとつの大きな核へと向かうことがないかと、何度となく胸をお借りして対話させて頂きました。素粒子物理学は、僕のように知識のないものにとっては特殊な記号や言語を用いて探求されています。そして一方の写真も言葉とは様子の違った言語であり記号であると言えます。この作品の上で、物理学と写真は、お互いには理解の出来ない特殊な記号を用いて語られています。今回はその不可解な記号の橋渡しを言葉に託してみようと思います。


○6月11日(土)15:00から 「非土地を巡る、縦の旅」


普後均(写真家)・佐伯剛(「風の旅人」編集長)・劉敏史

普後均さんと佐伯剛さんには、お二人のお仕事に触れる時、今回ご協力頂けることには大変恐縮するような思いもあります。今回は胸をお借りするような気持ちで対話させて頂きたいと思います。普後さんの写真の美しさ、小生からすれば写真そのものであるかのような人物、そのご経験や写真言語をただ眩しく見上げるだろうと思います。また、佐伯さんの生きる言葉、表現者としての言動の厳しさに熱く心を震わせるだろうと思います。今回の展示写真の話題の範疇を超えて、広く、写真や言葉、表現の行方についてお話して頂きたいと考えています。

・Hitoshi FUGO Web:http://www.geocities.jp/photo25flying/
・風の旅人 Web:http://www.kazetabi.com/

佐伯剛さんのBlog「放浪のすすめ」の説明記載より「放浪というのは、地理上の世界をあれこれ歩きまわることに限らず、既存の価値観に自分を追従させることができず、あれこれと足掻きながら彷徨い、自分のまなざしでモノゴトをみつめ、自分なりの世界との付き合い方を体得していくプロセスのことだと思う。」

・放浪のすすめ:http://kazetabi.weblogs.jp/